疊三 中村三次郎商店
創業1818年 京都の畳屋、たたみさんです。 お 問い合わせ
畳について
畳について
畳は平安時代頃から貴族中心に使われるようになりました。
当時の畳は座布団のような使い方で、権力のある方が一段高い所に座るという使い方をしていました。
室町時代、1485年に足利義政が慈照寺(銀閣寺)に書院造の東求堂を建て、畳を初めて敷き詰めたと言われています。
畳の縁で、その部屋を使っていた人の身分が分かります。
皇族の部屋は、お雛様の時に目にされることが多いと思いますが、繧繝縁。
一段上がった部屋に大紋縁の畳の部屋に、繧繝縁がついた厚畳。その上に御褥(おしとね)という畳職人が作る座布団。
殿様の部屋は、一番大きな高麗縁の大紋縁。
武士、僧侶の部屋は、お寺でよく見かける高麗縁の中紋縁。
四位の位の部屋は紫縁(赤縁)
一般的な部屋は黒、茶縁となっています。
その下の方は、縁なしです。
お寺に観光に行かれる時は、畳の縁を気にして見られると面白いかと思います。
畳には戸籍があります。
お客様から、よく言われるのが。この畳と、あっちの畳を入れ替えて欲しい。と。
畳は、同じ京間サイズ、江戸間サイズであっても1つ1つ微妙にサイズが違います。
どんな部屋であっても、正方形、長方形の歪みがない部屋は、ほとんどありません。
ちょっとした歪みで平行四辺形、台形に近い状態になります。
その誤差を畳1つ1つで歪みを取り隙間なく納めるのが畳屋の仕事です。